英文法余聞

補語としての前置詞句

以前 have 動詞の記事(2024-02-29)の中で SVOCのOCの部分には、「人が~する」「何かが~される」を意味する構造が不定詞、分詞、前置詞句等を用いて作られます。 と書きましたが、この項での例には前置詞句の例を入れませんでした。前置詞句を補語として…

助動詞 do の考え方

最もよく使用される動詞は be 動詞で、次が have 動詞、続いて do です。これらの動詞の使用頻度は他の動詞を圧倒しています。この理由はもちろん、それぞれ助動詞として使われるからです。ところが、do はその使い方が少し違います。 助動詞としての用法で …

動詞句の構造

英語の文を要素で表した時に SVSVCSVO などで書かれることが多いと思いますが、この V の部分に入って来る構造は、例えば手元の参考書(『基礎と完成 新英文法』p. 122)で見ると (1) takes から (24) may have been being taken まで、24種類がリストになっ…

関係詞としての what について

覚えておくと便利な文に Never put off till tomorrow what you can do today. 今日できることをあすまで延ばすな。 ということわざがあります(訳は『基礎と完成 新英文法』p. 56から)。この中の what 節は次の一連の構造と同じように(疑問詞の意味は消え…

主語と述語

入門時に英語の文構造について説明する際には 主語 + 動詞 という構造が基本になる、という説明をすると思います。文部科学省の小中学校英語の指導要領(外国語編)でもそのように表記しています。もちろん正確には 主部 + 述部 の構造をつくる各項の中心…

存在文の補語

久しぶりに次の存在文に出会いました( English Listening and Speaking Patterns 2, p. 60)。会話でも使用される文ですが、あまり基礎的文法書では扱っていません。 Are there any good movies playing? おもしろい映画やっているかな。 文尾の playing は…

Where で始まる節構造

重要な複数の用法をもつ基本語については、授業中に補足してすべての役割について解説したいところですが、なかなかそのチャンスは訪れません。ばらばらに説明されて理解していても辞書等にあたってその役割・機能の全体を復習することはあまりないようです…

テイルの干渉

日本語のテイルが英語では多対応する、という点はよく指摘されることで、日本人はうっかり、そのことばにひかれて英語では単なる現在形で表現すべきところを進行形で言ってしまうということが見られます。 自己紹介のアルバイトについて言及する際によく聞か…

形容詞をもつ分詞構文(?)

Slowest in the pool to start, Japanese swimming star Rikako Ikee quickly found her championship form in a stirring comeback…. 日本競泳のスター、池江璃花子選手はスタートで最下位と出遅れたが、すぐに態勢を整え優勝を勝ち取り、そうして感動的な…