2023-01-01から1年間の記事一覧

目次

ここ2年の記事を入れて目次(3)をつくりました。同じタイトルの記事は以前の目次 (1)、(2) からサブタイトルと発表日を確認できます。目次の (1)、(2) はリンクしています。 カテゴリはじめに 英語カフェ開店(「不定詞」の「不定」とは?) 2017-05-01 Q &…

I hear のメトニミー

メトニミーは、簡単に表現すると、ある概念をそれと関係を持つ別の概念と結びつける、言語上の認知過程、と言えるでしょう。場所に例をとるとハリウッドでアメリカの映画を指す場合、人名ではシェイクスピアでその人の書いた戯曲や詩を意味する場合などです…

楽器の the について

英語の定冠詞に関して教えるとき、日本語で「その」は言わない場合が多いため、特に中学校では説明に困ることがあります。それもある程度文脈で特定できる名詞を言う場合はまだしも、文脈が希薄化している用法ではいくらかその文脈を説明・補足する必要があ…

語彙を強化するには

語彙を増やす方法ということになると、第一に造語成分を多く覚える、という方法があります。漢字の部首(偏 (へん)、旁 (つくり)、冠 (かんむり) など)を覚えることで漢字の構成を知り効率を高めるのと同じです。英語学では形態素(意味の最小単位)と言っ…

動詞句の構造

英語の文を要素で表した時に SVSVCSVO などで書かれることが多いと思いますが、この V の部分に入って来る構造は、例えば手元の参考書(『基礎と完成 新英文法』p. 122)で見ると (1) takes から (24) may have been being taken まで、24種類がリストになっ…

日英語の呼びかけ語

ずいぶん古い話になりますが、ある高名な宗教学者の書いたコミュニケーションに関する本(『コミュニケーション入門』)の中で、日本人の「~さん」という呼びかけ表現について書かれた一節を読んで、日英語の呼びかけかたの違いに驚きました。 日本の大学で…

関係詞としての what について

覚えておくと便利な文に Never put off till tomorrow what you can do today. 今日できることをあすまで延ばすな。 ということわざがあります(訳は『基礎と完成 新英文法』p. 56から)。この中の what 節は次の一連の構造と同じように(疑問詞の意味は消え…

被害の受身と have 動詞

使用例を数えたわけではありませんが、have のあとに「何か/誰かが~される」という構造が過去分詞で作られる場合、よくない状況・事態を表すことが多いように感じます。そしてこの構造にあまり慣れていない学生が散見されます。 中学校の指導項目にこの(過…

テキストデータだけを取り出す方法

新学期が始まり、大学では卒業論文に取りかかる学生も多いと思います。毎年同じような指導をすることになりますが、今日は参考文献として書名等の図書情報をウェブサイトから取り込む方法を紹介します。他にも種々あると思いますが、次の例はテキストファイ…

「行く」「来る」を表す be 動詞について

自動詞としての get「到着する」についての例(2023-02-28 Tue)でも見ましたが、”get to 場所” のような句では Could you tell me how to get there? そこに行く方法を教えてください。 など、「行く」と言う方が好まれるようです。(文例は New Crown Engl…

自動詞としての get について

会話にはよく get が使用されます。多くの場合他動詞(目的語をとる)としてですが、自動詞としても実はよく使用されています。 教室英語の表現集を見ていたところ、「授業を始めます」は、 Let’s start the lesson. Let’s start/begin. の類以外に Let’s ge…

補語を持つ動詞 sound の「聞こえる」について

Q&A

Q: 問題集の中にThat sounds interesting.の和訳を求める問題があり、解答例は「面白そうです」とありましたが、「面白く聞こえる」は間違いでしょうか。聞いて判断しているので、この方が英語に沿っていると感じます。(E. Y.さん 各務原市) A: 間違いと…