テキストデータだけを取り出す方法

 新学期が始まり、大学では卒業論文に取りかかる学生も多いと思います。毎年同じような指導をすることになりますが、今日は参考文献として書名等の図書情報をウェブサイトから取り込む方法を紹介します。他にも種々あると思いますが、次の例はテキストファイルを利用する方法です。(もちろん私のオリジナルではありません。Mac から Windows に乗り換えたときに同僚から習った方法です。)

 まず、テキストファイルをデスクトップに「作業用」として置いておきます。(この方法のいい点はこの作業用ファイルをそのままデータとして残せることです。)

 テキストファイルは、文字情報だけを保存するファイルのことで、装飾類(フォント、ポイント、色など)は選べません。次の手順ではじめに作っておきましょう。

1 「スタート」(キーボードの最下列の窓ロゴ[四角が四つ])を押す

2 「W」の「Windows アクセサリ」の下向き矢じりをクリック

3 「メモ帳」をクリック

4 開いたメモ帳の「ファイル」からファイル名を付けて(「上書き」または「名前を付けて」)「保存」―保存場所の指定をしない場合はデスクトップ[最初の画面]上に白いロゴとして残ります)

5 横罫線が入っている白い(右上角が折り込まれている)ファイルを確認

 それでは、所属の図書館のOPAC(所蔵目録検索システム)にアクセスして、検索窓にいくつかキーワードを入れて、関連文献があるか調べます。(複数のキーワードを入れるときは語間にスペースを入れます。)

 書名等が出てきたら、取り込もうと思う文字列を反転(暗い色付きに)します。そしてこの部分をコピーコマンドでコピーします。簡単な方法は、コントロールキー(Ctrl)を押したまま、C文字キーを押します。(もちろん「右クリック」からも「コピー」に行けます。)

 そして、この図書館のサイトのウインドウを右上の「×」の左にある「四角」か「横線」をクリックして(必要なら動かし[上のバーを左クリックしたまま移動して])、テキストファイルのページ上でクリック(そのファイルに作業位置が移動します)、ここにペーストコマンドで先ほどの文字列を貼り付けます。今度はコントロールキー(Ctrl)を押したまま、V文字キーを押します。(もちろん「右クリック」から「貼り付け」でも可。)キーの組み合わせによる簡単な操作方法については末尾の本を参考に。

 ここに移った文字列を今度はワードなどのファイルに同様に移動します。こうしてこのファイルを文字情報だけを取り出すフィルターに利用するわけです。

 この同じ方法でウエブ書店のサイトに行き、必要な文字列をコピーして、テキストファイルに落とし、テキストのみを目的のワープロソフトに運びます。

 そんな面倒くさい、という向きもありますが、この方法が分かりやすいと言って今でも使い続けている人がかなりいます。試してみてください。

 このテキストファイルですが、メールの受信ページから「メールの保存」(操作選択など)から「テキスト保存」をクリックすると「メモ帳」ファイル(テキストファイル)として、「ダウンロード」フォルダに保存されます。このファイルをそのままメールアドレス用のファイルとして利用することができます。もちろん、ファイル名を、「や 山本」などと頭に整理用の一文字と氏名も入れて変えます。メアドフォルダーに入れておけば最初にその人から来たメールが残り、さらに補足データも適宜記入できます。

 一部テキストファイルで提供されたデータが Mac の PC 上では読めない場合があります。この場合は次のように文字コードを初期設定の UTF-8 に変えます。

 「ファイル」から「名前を付けて保存」に行き、窓の一番下の列、「保存」「キャンセル」の左にある「文字コード」の下向き矢じりをクリックして「UTF-8」を選んで(クリック)、ファイル名をそのままに(上書きして)保存します。 "-_-"

 

参考文献:

日経PC21 (編集)『ショートカットキー超速時短術』日経BP (2020年)

 

23 April IMG_2023-04-18-10-40-34-350~2